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宮本浩次、狂気と真綿のロマンスの夜①

宮本浩次
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どーも、まぬけなジョニーです。1月16日に有明ガーデンシアターで開催された宮本浩次のカバーコンサート「ロマンスの夜」振替公演!全曲感想で記録していきたいと想います。

ロマンスの夜、第一幕開演

街の喧騒に美しいピアノが鳴り響く、日常からロマンスの夜へ。拍手と共に登場するバンドメンバー須藤優、名越由貴夫、玉田豊夢、小林武史、そして我らが宮本浩次。さあ、どんな一夜になるだろう!ワクワクとドキドキの入り混じった複雑な心境の中、幕開けの曲へ。

ジョニーへの伝言

この曲はもともと「ROMANCE」編曲の際、小林武史がオープニング曲としてアレンジした楽曲であった。(最終的に宮本浩次が曲順を変え「あなた」が1曲目になった)よって、本来のアレンジの意味をここで為すことになる。素晴らしいオープニング。緊張感と共に伸びやかな歌唱。声の調子は万全だ。切なく強く響く歌声。そして、ベースの音が重く鳴っていることに気づく。須藤優さん、早速存在感を発揮。

春なのに

電車の滑走音に「木綿のハンカチーフ」のアレンジSEが流れる。照明の演出は車窓風景のよう。電車はお客さんを乗せて次の駅へ。前ツアーの「縦横無尽」の時も同曲で美しい窓から差し込む光のような演出がなされていたが、今回はセットも組まれバージョンアップしたノスタルジックな世界観となっている。最初の歌唱から何て優しく繊細なんだろう。震えた控えめな歌声から力強い切なさへ。実はこの曲かなり高音で男性が歌えるだけで凄い。

まちぶせ

一見狂気なこの楽曲をいとも簡単に一途な心情で歌える宮本浩次の中にはきっと少女がいる。心に小さな乙女を飼っている。その少女は太宰治の「女生徒」の主人公を想わせる。これはどのカバー曲にも一貫して感じる女性性。その少女を宿した歌声は何とも純粋無垢で、悪気のない一途なまちぶせを想わせる素晴らしい表現力は圧巻。

First Love

56歳が初恋を歌うのは無理があると想うのだが、何故こんなに響くのだろう。ついつい両手を頬に当てて聴いてしまったオレが一番無理があった。切なさ+純粋さの表現がミヤジは得意なのかもしれない。最後にエレキギターを弾かずに立ち上がって歌に全力をこめた姿も良かった。

赤いスイートピー

もう可愛いんだよな。可愛い女子なんだよ表現が。アレンジは蔦谷好位置さんバージョン。エレカシで演ったロックな感じも良かったが、このバージョンも優しくて好き。

September

度肝を抜かれたこのボサノバアレンジ!宮本浩次カバーでCD化されてるものは亀田誠治さんのアレンジなので、小林武史がアレンジし直したんだと想うんやけど「俺ならこうアレンジする!」感の主張がとても良かった。しかも見事にハマってた。ミヤジの小刻みステップや後ろ腕組みももう女の子やったし、こっそり彼を尾行する女生徒が泣きながら帰る姿が浮かぶ。

白いパラソル

絶唱はしないけど今回は陶酔して歌ってて見てて気持ちいい。ここまで入り込んで歌う男性歌手なかなかいないと想う。高音が綺麗に出ていて本当に歌唱力バカヤバい。そしてかわいい。

化粧

初めてこの曲で泣いたかもしれん。共感した。

あばよ

このアレンジめちゃくちゃいい。アコーディオンの音やギターがジプシーっぽい雰囲気。切なさが倍増する。強がりが身にしみる木枯らしの夜って感じ。あと自分に言い聴かせている様な表現が凄い。「ジョニーへの伝言」の主人公と被った。「冬の花」の歌詞は「あばよ」のオマージュと想われる。

この曲の後、一瞬で赤い緞帳がステージに降りてきた時、おおっと唸る観客。本当に一瞬だった!ここで一部終了。スネアの音が電車の滑走を想わせるSE。まだ旅の途中。第二幕へ!

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