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何となくロンドンに呼ばれて来たにしては凄い男

宮本浩次
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どーも、気持ちはいつもLove is ALLのジョニーです。

本日は2023年9月16日に配信された宮本浩次の [AMBIENCE TOUR] sessions Starring:HIROJI MIYAMOTO (THE ELEPHANT KASHIMASHI) 宮本浩次独演会 Live Recorded at Abbey Road, Londonとかいうクソ長い題名のコンサート、略して「宮本浩次独演会atロンドン」についてお話ししたいと想います。

ABEMA配信は初めて

【先行映像】エレカシ宮本浩次 が英国アビーロードスタジオで挑む独演会 9/16配信

そもそも、この企画はどういった趣旨なのか。英国での撮影収録だがあくまでも日本向けである。しかし、宮本浩次の独演会の歴史の流れから考えると非常に面白い。宮本浩次の弾き語り独演会の初回は我々にとっては2019年の6月、リキッドリームでのコンサートだ。おおよそ900人規模の会場で行われた弾き語りライブは関係者含め度肝を抜かれていた印象であった。

それから2020年。コロナ禍になりコンサートはままならず、1st Solo Album「宮本、独歩。」初のコンサートは、自身の作業場での弾き語り配信ライブとなったがこれまた大反響。以後、2nd Album「縦横無尽」で47都道府県を廻り、カバーコンサートもし、最終的には弾き語りギター1本でコンサートを行い、平日にも関わらず57歳で12000人を収容するという快挙を成し遂げた。その後のこの独演会 at ロンドン Abbey Road studio初の海外公演である。常にグレードアップし続けている。

宮本浩次のソロ活動は、ジャンルごと(弾き語り、バンド、カバー)に様々な表現がなされるが、一貫性があるように見受けられるのは、その中心に宮本浩次というアイコンがあるからだ。アイコンが濃厚であるため何をやってもブレない印象。周りが変わっても芯は変わらない。よって、本公演も歴史的なスタジオであれ、海外であれ、何であれ日本人であり、人間・宮本浩次であった。

「何となくロンドンに呼ばれてきた」とミヤジは言っていたが、ABEMAでのこのような配信という形では初めての仕事でも、コンサートの趣旨はどうであれソロの軌跡から考えれば自然なオファーかもしれない。ABEMAもこの時期にわざわざ海外とは儲かってんすかね。こう言った形で海外の空気を楽しめるコンサートは非常にありがたい。

歌唱力が褒められがちな件

とにかく歌うまいはもう100も承知だがやっぱり歌うまい。しかし今回はそこはもちろんそれ以外の点に感動させられた。セットリストの中で一際良さが引き立った楽曲が、ストリングスと一緒に演奏がなされた楽曲である。

そもそも、ミヤジが作る楽曲のポテンシャルは高い。それはつまり、宮本浩次のソングライティング能力が非常に高いということになる。エレファントカシマシの1st Albumからずっと高い。キャッチーなリフと、文学的な歌詞なのに何故がそれがハマるメロディと演奏。だから未だに初期の曲をやっても新しく感じる。少しも古くないのだ。

3rd Album「浮世の夢」に至っては、エレファントカシマシの作品の中でも最も芸術的と自分は評しているのだが、ストリングスが入ることよりそれが顕著になったのが「うつらうつら」である。この楽曲の展開がとても素晴らしくダイナミックさを感じた。

最初は狭い自部屋の穏やかな世界から始まるのだが、Bメロで明後日の方向にコードが展開したかと思へば、一気にサビでメジャーに持ってきて開ける。この展開は天才としか言いようがない。その素晴らしさを今回ストリングスが入ることで体感できたのが非常に嬉しかった!最後の「ららら」でストリングスと共に壮大になっていく感じも良かった。

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英国でも宮本浩次は宮本浩次

英語で挨拶するシーンがあったが、なぜか笑いに包まれていた。その人間性みたいなものは言語を飛び越えて通づるものがあるのだろうか?洋服ひとつでさえとんでもなくこだわる神経質な人間が、楽しそうにアビーロードの横断歩道を渡ったり、音楽を楽しむ姿を見ているととても幸せな気持ちになった。

特にYO-KINGさんと公演終わりに気さくに話していた姿には少し驚いた。ひとつの質問に10分以上かけるのかと思へば饒舌にスラスラと答えが出てきていた。大体時間がかかる時は、ミヤジが身構えている時という印象だが、今回はよっぽど楽しかったんだろうなとオレは受け取った。そんなミヤジが見れたのは、YO-KINGさんの懐の深さと本人の充実度の表れなのかもしれない。

アビーロードスタジオだからといってビートルズを歌うでもなく、何となくロンドンに呼ばれてきたとあまり興味のない印象のミヤジ。それは、歴史あるスタジオへの最大限の敬意かもしれない。その歴史と一緒に音楽を紡いできたわけではなく、あくまでも遠い島国で音楽を鳴らしてきた民、宮本浩次としてそこに立つということが。

中途半端にカバーして中途半端に敬意を示すことがいやなんだろうなと受け取った。やっぱりそんなところも宮本浩次だった。

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ミヤジのアビーロードでの弾き語り必見

そもそも、この人の楽曲は全て弾き語りで成立すると想っている。バンドであったりアレンジであったりストリングスというのは楽曲のポテンシャルを引き上げるためのものだ。バンドであるときはバンドを引き上げる方に注力したり、パフォーマンスに偏ってしまう時も多々あるが、弾き語りになるとそうはいかない。

ミヤジの弾き語りは雑念が少ない。音楽を届けること。歌を歌うこと。それのみに集中しているからこその、もぎたて丸ごと果汁100%宮本浩次である。濃厚がゆえ歌い方など嫌厭されることも懸念していたとミヤジは雑誌のインタビューで言っていたがそんなことは全くなかった。

そうやって、ありのまま自分自身で勝負できる人間は少ないと想う。そんな、ミヤジの新たな挑戦見れて、本当に嬉しかったし感動した。まだの方は是非見てほしい!

Johnny

(感想はTwitterにお願いします)

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P.S.

楽曲ごとの感想は必ず後日お送りいたします。まだご覧になってない方はABEMAプレミアムに加入して口座登録すると1000円キャッシュバックしているみたいですので是非。

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