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伏線回収。それぞれのエレカシ。

エレファントカシマシ
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どーも、鬼畜エレファントカシマシファンのJohnnyです。

あけましておめでとうございます。ひたすら記事にしたい出来事が続いていたのですが、なかなか記事にできず今日に至りました。お久しぶりです。本日は、個人的にも生エレファントカシマシは2年ぶり。昨日行われた、エレファントカシマシ新春ライブ2022年参戦させていただきましたので、本日は記事にさせて頂きます。

時代とともに人は変わる。

最近の宮本浩次は非常に安定していて、落ち着いていたと想います。そのうち紅白の記事も書きたいと想っています。紅白も素晴らしかったのですが、今回は2年ぶりのエレカシ。正直、どんな気持ちで宮本浩次は挑むんだろう?どんな心境なんだろう?とソワソワしていました。久しぶりにエレカシが観れるから嬉しい気持ちもありましたが、それよりも宮本浩次の現在の心境がとても気になりました。少なからず、新春ライブはする気持ちになったのだなと。

2021年も音楽業界は苦汁を飲み続ける状態で、非常に苦しい期間であり、それは今も続いています。CDJに参加しましたが、明らかに今までと違うフェーズに行こうとしていることを肌で感じ、危機感と共に、ワクワクというか期待もあります。そんな状況は、おそらく宮本浩次もエレファントカシマシも感じ取っており、さぁ、これからどう出るか?ってところだとは想うのですが、個人的には2021年にエレカシの野音がなかったということが、エレカシの歴史上かなり大きな出来事だったように想います。2021年は一度もエレカシのコンサートなかったんです。

2019年には30回目の野音として、ゲストも多数出演し非常に多幸感があった野音でした。エレファントカシマシは変わろうとしている。というか、宮本浩次が変わろうとしているところを目の当たりにした土砂降りの野音。2020年の野音は、野音らしい野音で。これぞエレカシの野音という伝説的なライブだったんですけど、2021年はコロナの影響で開催されずというアナウンス。正直やろうとおもえば出来たはずですが、あえてしないという選択を取ったんだと想います。オレ個人としては宮本浩次の意向が強かったんじゃないかな?って想うんです。ソロで47都道府県ツアー中だったのもありますが、31年続けてきたものを手放すってよっぽどの覚悟なんじゃないかなと想うんです。昨日のコンサートみて何となくその理由がわかったというか。

エレカシはエレカシ。宮本浩次は宮本浩次。

ソロ活動中、良く耳にしたのが「エレカシにソロ活動がどのような形で反映されるのかが楽しみ」っていう言葉です。でも、昨日のコンサートを見て、逆に「宮本浩次のソロ活動に、エレカシの作品が脅かされるようなことがあってはならないんじゃないか?」と感じたんです。エレカシはエレカシというか…エレカシは、宮本浩次がずっと大切にしてきた宝物で、想い出で、日記で、仲間で…今を変えることは出来ても、過去を変えることは出来ない。そんな風に感じました。

エレカシの空気感とか、サウンドも、作品の繊細さも何ら変わってなかったんですよね。というか、進化や変化していたら逆におかしいんですよ。バンドとしてはもう1年以上止まってる状態でしたから。エレカシはあの時のままのエレカシでした、以上!って感じなんですけど。だから、時間軸が全く違うんですよね。宮本浩次はソロとしてもう4年目で、宮本浩次のソロとしての進化や、変化をしているし、素晴らしい作品がたくさん誕生し、世間的にも評価されている。しかし、だからと言ってエレカシは止まったままで、違う時間軸で、何も変わってないんですよきっと。

前半は、かなり初期の曲が多かったんですけど、宮本浩次の当時感じていたものがそのまま作品になって、音になって、排出されていて、とても美しかったんですね。その上、繊細で壊れやすいとも感じましたし、揺れているんですよ。相変わらず。でも、宮本浩次自身は成長して、もっとこんな感じにしたいっていうものが少し明確になってきたところに、紅白終わって二週間ほどでエレファントカシマシを作り上げるのは非常に大変だったんじゃないかな?って。ミヤジ、めちゃくちゃ練習したんじゃね?大丈夫か?っていう。その想い通りにならないの含めてエレカシだと想いますが、そうゆう大変さもあって、ミヤジのHP消耗率がやっぱエレカシは高くて、野音を開催しなかった気がします。しかし、ソロと、エレカシといい棲み分けが出来てるなって逆に感じました。

過去の伏線回収。

過去を振り返る、懐かしむ、噛み締めるような楽曲が前半多くありましたが、それを聴いてる時、ああ、過去こんな思いをしてきたけど、それがあるから今がある。

悲しみの月日があらたな歴史のシグナル

宮本浩次自身が、人生をかけて過去の曲の伏線回収をしてるんだなって。

悲しみの果てに何があるかなんて… 悲しみの果ては素晴らしい日々を送っていこうぜ

悲しみの果ての今、2部の曲たちが輝いている。1部があるから2部も輝く。過去から輝かしい未来へ。そうゆう、伏線回収的なイメージをもったセトリだったんですね。ものすごくドラマチックで、感動的な人生だな宮本浩次の人生は!とコンサートの流れで感じましたし、そして、側にいるメンバーの努力や、演奏できる喜びや、必死さも相変わらずで感動しました。

宮本浩次自身も、「昔の曲でも今も変わらぬ思いで歌えました」と言っていた。でも、なんでそれが歌えるかって、宮本浩次がずっと過去から今を信じてきたからだと想うんですよね。色んな人に、色んなことを言われ続けて、悩んで、もがいて、それでも信じてきた未来が今なんですよ。

「ゆこうぜ!素晴らしい明日へ!いや、今へ!」

っと、風に吹かれての時に言っていたんですけど、宮本浩次にとって今が「悲しみの果て」なんだなって。「遠くばかり見てた俺」に今が来たんだなってすごく感慨深かったですね。変わってるのは、エレカシじゃなくて宮本浩次なんだと想います。

それぞれのエレカシ。

今回、かなりフラットな状態で見ていたんですけど、何かが変わったとすればあとは、お客さんじゃないでしょうか。もう、今までのエレファントカシマシでは考えられないくらいお客さんが温かかったんですよ。360°全面にお客さんがいて、声が出せないという状況下も相まってか、手拍子が凄い起きてたんですよね。あと、例えばなんですけど、エレカシのコンサートって観にくるお客さんそれぞれが勝手にルール作ってる気がしてて。ミヤジが頭下げるまで手拍子しないとか、この曲で手拍子はおかしいとか、俺は手拍子とかしないで腕組んで見る派とか、めちゃくちゃロックにヘドバンする派とか、なんか色んな拘りある人が多くてめんどくさい(コラ)んですけど、今回はそうゆうこだわりを超えて、会場が有無を言わさず、拍手、立ってみる、耳を傾けるって感じだったんですよ。

ミヤジが「真剣に聴いてくれてるのが伝わってるぜ!」って言っていたように、変なこだわりに囚われず、音楽を浴びていたように想います。それは、宮本浩次やエレファントカシマシが音楽に集中していたからで、変な歓声とかにも全く左右されずに真剣だった。そんな感じでした。それぞれが、エレファントカシマシというバンドに真摯に対峙しているという。オレも、コンサート聴きながら、久しぶりに真剣に音楽を聴いて、このブログに書いているようなことを考えていました。

ただ楽しいだけじゃなくて、ただ凄いだけじゃなくて、ただかっこいいだけじゃなくて、色々なことを考えさせられるバンド。まさに、文学であり貴重品であり、日本のロックバンドだなって。非常に日本人らしい、神聖な空間だったように想います。そんな、空間はエレファントカシマシにしか作り出さないと想っていて、やっぱりエレカシは唯一無二。カッケエなおっさん達って想って聴いてました。

一曲が人生を変えることはない。

宮本浩次がサッポロ黒ラベルのCMで、「一曲が人生を変えることは無くて、もともとその人が持っているものが喚起されるだけ」「生きてることを確認したくて自分自身に歌っている」というような話をしていたのを想い出しました。エレファントカシマシのファンって、エレカシのメンバーも含め、宮本浩次を通して自分の人生を観ているんだなって凄く昨日感じたんですよね。色んな感想があって、やっぱりひとりひとり感じ方が全然違うわけで。自分の人生は素晴らしいものだっていつもエレファントカシマシのコンサートを観ると感じるんです。こんなに粋で、繊細で、美しい文学を奏でるようなバンドに出会えて、生でその音楽を浴びていろいろなことを考えられるから。

宮本浩次が一生懸命に生きている。その姿に感動するんですよね。だって、宮本浩次ってファンのために歌うって言わないですよね。元々、そうゆう人じゃないですから。ソロの活動はまた違うのかもしれませんが、その正直さと、真っ直ぐさが、凄く好きなんですよね。自分のこと大事にしていいんだな。ミヤジみたいに自分に正直に、一生懸命生きるということは誰かの力になるんだなと想わされました。そうゆうところが好きですね。

「最終的に帰るところは自分」ソロ活動を始めたときに言っていたこと。やっぱり納得です。エレファントカシマシに還元じゃないんですよね、ソロ活動が。ソロも自分。エレファントカシマシも自分なんですよ。見る角度が違うだけで、両方宮本浩次。だから、エレファントカシマシはこれからまた向き合わなければいけないんだろうし、ソロでの使命もきっとたくさんある。いい歳ですが体に気をつけて、日々、片想いを形にすることを諦めないでほしい。そう想いました。これから、ソロもエレファントカシマシもまた楽しみです。応援しています。

 

Johnny

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P.S.

ハナウタ歌ってる時、るんるんでかわいかったです。WOWOW放送楽しみ。

 

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