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第2回 聴こえないものが聴こえる声

エレファントカシマシ
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どーも、鬼畜エレファントカシマシファンのJohnnyです😁

勝手にエレカシコラム。通称「エレコラ」 (やっぱエロい)第2回です。パチパチ!野音に新春ライブ・ドラマ主題歌とまさに四月の風が吹いているジョニー愛するエレファントカシマシですが、今日はミヤジ先生の声の秘密について、少しお話ししたいと想います!

聴こえないものが聴こえる声。

まず、このTwitterを始めたきっかけが、ラジオで発したミヤジ先生の「倍音って何?」というお言葉。一番最初の呟きはこれでした。この言葉に衝撃を受けたJohnny。「倍音知らなくて、あんなに歌声が綺麗な倍音の人いるんだっ!」っていう単純な驚きから、Twitterでつぶやいたのが全ての始まり。

ミヤジ『倍音ってなに? 』#エレカシ #FM福岡

— Johnny (@RAINBOW_miyaji) April 12, 201

今までエレカシのアルバムは聴いてましたが、ミヤジ先生のヒトトナリ、人間性までは良く知らなかったので、倍音について知らない人が、倍音の声の持ち主で、素晴らしい音楽の才能がある。この人の頭の中どうなってんだ!とラジオ文字起こしや楽曲解説・考察を記録用に始めたのでありました。(文字起こしは辞めた)

基本、Johnnyは色んなアーティストさんをアルバム単位ごとに聴いてます。 シングルは、ほぼチェックせず。アルバムの総合力で好きか嫌いかを判断…ハマれば即チケット購入、ワンピースは単行本読みです。(どうでもいい)

  • 倍音ってなに?

じゃまず、ミヤジ先生の素朴な疑問。「倍音って何?」なんですが、

倍音とは、楽音の音高とされる周波数に対し、2以上の整数倍の周波数を持つ音の成分(wikiより)

うん、意味解らん。とにかく、その場で鳴っていない音(周波数)がどっかで鳴ってるってことです。わかりやすく音で説明すると、エレクトロニカルの電子音は限りなく倍音を含まない音です。だから、聴いてる人は感覚的に「冷たい・機械的」と感じることが多い。また自然の音やクラッシックなどは様々な周波数が組み合わさり倍音が生まれます。よってひとは「温かみ」や「癒やし」を感じる。

  • 整数次倍音と非整数次倍音

ここで、人の声にフォーカスします。倍音には二種類あって、「整数次倍音」「非整数次倍音」というものに分けられます。整数次倍音は綺麗に倍の周波数で鳴ってる音ですが、非整数次は倍音でも雑音の混ざりが多く不規則な周波数です。整数次倍音の声はカリスマ性や強さ、何かを引っ張っていくという効果を持つと言われています。

整数次倍音の声の持ち主として代表的なのは美空ひばりさんや、B’zの稲葉さんで印象的にはギラギラ、神々しい。非整数次倍音は、説得性や親近感を与える効果があると言われていて、代表的なのは森進一さん、ビートたけしさんで声がカサカサした印象。

では、ミヤジ先生はどちらの倍音の持ち主かと言うと正確には音声分析したわけではないので解りませんが、自分が聴いた感覚では「両方」持ち合わせている方だと想います。

印象としては低音は整数次倍音が強く、高音は非整数次倍音が強いです。低音ではハッキリと言葉が聴こえて強く、厳格さがある。解りやすいところで「俺たちの明日」のAメロや、「大地のシンフォニー」は全体的に。がならずストレートに唄っている歌唱法のところと言って良いかと。

非整数次倍音で解りやすいのは「我が祈り」や、「歴史」という曲。「歴史」の4:24の♪残さ〜の部分。通常の歌声にプラスして1オクターブ高い高音域が聴こえるのが解るでしょうか。その後の4:33の「僕ら〜」では最初の伸ばしでは高音域の倍音が聞こえますが、途中で消失。


よって、倍音が出たり出なかったりするので、使い分けが出来ることが解ります。ただしこれを、自覚していればの話なのです。ジョニーは使い分けされてるんだろうなぁと前々から想っていたのに、ここにきて「倍音って何?」ですから度肝抜かれた訳です。「知らねぇのかよオイっ!!」っていう(笑)

  • サイケデリックな印象

また、最近の作品「RAINBOW」で言うと、当時のインタビューでサイケデリックなイメージが強いとインタビュアーさんが仰ってます。ミヤジ先生は、Sigur RósやSgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Bandの要素(コンセプトアルバム)を取り入れたと仰られていましたが、

ジョニー的にはそれは勿論なんですけど、楽曲全体的に高音域(ファルセット)が増えた。つまり非整数次倍音が増えたことにより、自然の音に近づいたからではないかという見解を持ちました。

Sigur Rósは北欧の自然の音をバンドで表現されている部分がありますが、先生は無意識にそれを、メロディに取り入れた。つまり、感覚的に歌声とメロディに聴いてる音楽が、反映されていることが解ります(あくまでもジョニー的考察)。ですから、先生が聴いている曲が、そのままエレカシの楽曲として反映されやすい(通常ミュージシャンはその傾向が強いですがミヤジ先生は人一倍)。

  • 届かない人にも届く力

エレカシの楽曲が素晴らしいのはミヤジ先生の聴いてる音楽が素晴らしい事、感覚的に音楽に反映する力が研ぎ澄まされている事も理由のひとつと言えるのかなぁと。(あくまでも理由のひとつで他にも沢山ありますが…)。また、もう少し話すと倍音という歌声を合わせ持った唄は人に届きやすい。

オレが病気で音を聴けなかった頃、自分が最初にエレファントカシマシを聴いた時、違和感を感じたのは、恐らく倍音の混ざった歌声。「桜の花、舞い上がる道を」は特に始まりは歌声が前面に出てて歌が聴きやすい。また、サビで非整数次も混ざって、親近感も増し、とにかく耳で聴いてるというより「脳まで届いている」という印象に変わりました。

今までは全く耳に届かなかった(聴こえるが認識してない)のに、ミヤジ先生の声だけは届いたんですね。それは倍音のおかげがひとつと、あとは高い歌唱力だと想います。言い出せばキリがないのですが、普通の人の歌声より、何か取っ掛かりのある歌声なんです。

取っ掛かりのあるというのはS字フックが沢山歌声に付いていて、聴いた人の脳のS字フックに引っかかり易い。一度引っかかると取れない知恵の輪みたいになってずっと残る歌声なんです。俗にこれを沼と言う!ミヤジ先生の歌声はジョニーにとっても、聴いてる人にとっても、凄く特別に響く歌声なんだと想います。だから、本当は力まなくても、がならなくても良いんです。宮本浩次がその特別な声で唄うことに意味がある。

これからも「唄」をシンプルに「バンド」で届けて欲しいと願って第2回目のコラム終了します。

Johnny😁

大地のシンフォニー

【補足】

何故バンドがいいのか…
それは、バンド独特のうねりがあるからです…ミヤジ先生の声が倍音だから、この歌声にバンドのうねり=波長がマッチしているかが物凄く重要です。ズレてるほうがいいと言いますが、この波長がズレると打ち消し合います。エレカシのリハーサル風景をご覧になられている方は多いと想いますが、ミヤジ先生を中心にバンドが向かい合って演奏しています。「ミヤジを中心に」というのが非常に大事で、「あの歌声」をどれだけ活かせる音作りが出来るか、どれだけ「あの歌声」に波長を合わせられるかが、重要なポイントのひとつかと。

つまり… ミヤジ先生の倍音の歌声の波長に合わせられる人は、長年ミヤジ先生の歌声や癖を聴いてきて知り尽くしている今のメンバー、石くん、成ちゃん、トミさん以外にありえないと、ジョニーは勝手に想っております(勝手にです)。だから、バンドで鳴らした音が最高にカッコ良く痺れるのです!音以外の何かが聴こえる(興奮)。

エレカシのライヴがCDより更に感動するのは、生演奏は倍音が聴こえるからです(これはエレカシだけに限らず全てのバンドに言える事)!音は振動なので生で聴くことが一番倍音を感じやすい。

しかも、特に歌なしでも、同時に同音を鳴らしてる楽曲は凄いです!「ズレてるほうがいい」や「奴隷天国」エンディング) これは、歌声とバンドサウンドが作り出す奇跡。沢山バンドを聴いてきたけど、エレカシが一番凄いですから!だから、絶対生で聞いて欲しいです。

【質問と回答】

  • 野太い声は倍音ちゃうの?
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声の太さに関しては、また倍音とは違う話になってきます。「高音の野太い声」というのは恐らくですが、ミドルボイスと呼ばれるミックスボイスで歌っておられる部分をそう感じるのではないかと想います。”夢を追う旅人”の冒頭のそれです。稲葉さん、マライヤさんに関しては勉強不足で…すみません🙇

  • 鼻腔と胸郭、合唱団効果やろ?
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N児の話が出たので…「はじめての僕デス」は整数次でした。殆んど雑音を含まない。先天的にミヤジ先生の声は整数次倍音。しかし、その後ROCKに出逢いRCのカバーを経て、後天的に非整数次を身につけた。恐らく、耳の良いミヤジ先生は清志郎さんの非整数次が人に与えている親密性や重要性について感覚的に感じ真似たのではないかと。

鼻腔と胸郭については倍音の関係性が勉強不足で解らず。ミドルボイス、ミックスボイスの関係ではその違いがなんとなく理解できました。鼻腔は鼻に響くので、ファルセット。胸郭は地声に近くミドルボイスで出す声のことかなぁとハイ。

  • がなる=非整数次なんですかい?
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がなってる=非正数次とも言えます。ただし、基音と倍音のバランスが悪いと一歩間違えば雑音になってしまいます。ミヤジ先生の場合は高い歌唱力があるので、心地よく響くんだと想います(普通は無理)。敢えてがなって歌うと喉を酷使しますが、声帯は筋肉で出来ていて、先生はキャリアが長く、鍛えられてるから大丈夫なんだと。他の曲も色々聴いてみましたが高音だけに限らず、非正数次が強いです。生数次の歌声(神格化、カリスマ性)が増したのはユニバーサル移籍してから特に!という感じがしています。個人的な見解ですが…(笑)

  •  倍音よく聴こえないっスけど?
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聴こえているけど、認識できていない状態です。普段意識していない人は違いは解らないと想います。自分たち素人が原稿を読むのと、アナウンサーさんが読むのとではやっぱりなんか聴きやすいなぁ〜くらいの違いです。だから皆さんは無意識に倍音に触れて心地よいと無意識に感じて好きになっている。

それを、意識して聴いてるJohnnyみたいな音フェチは何故、心地よいと感じるかまで、分析するから解るだけです。ただの変態ってことで…ハイ。兎に角すごい声の持ち主ですよーってことが伝われば良いかなと(笑)違いまでは解らなくていいと想います。

  • 倍音体感したいねんけど音量の問題?
f:id:RAINBOW_Johnny:20170902232003j:image

倍音に関して言えば、音量はdB、倍音は周波数なのでHzとなるので、音量が大きければ大きいほど倍音が聴きやすいと言うことにはなりません。しかし、音は振動なので音量が大きいほどスピーカーなどで聴く場合、耳だけでなく肌や全身で音を感じやすいということになります。

  • とりま倍音出したいねんけど?
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倍音というのは通常、誰の歌声に含まれます。倍音の周波数や、倍音が含まれる分量によって心地よく聴こえるか、聴こえないかということになります。整数次は2.4.6と倍の周波数の倍音が規則的に鳴っている。非整数次はそれに雑音が混ざり、不規則に鳴っている。それぞれが与える印象は記した通りです。

以上です。疲れたました、ハイ(笑)質問はTwitterで受け付けてますので、フォローされてみてください。

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